物理学者,ウォール街を往く.~クオンツへの転進~は,
就活の時に読んで,金融業界(特に証券業界)に興味を持たせてくれた本!
ウォール街の投資銀行やヘッジファンドの収益の大きな部分が,
計量的投資手法やデリバティブ取引からもたらされている.
これらの変動の激しい金融商品をモデル化し,リスク・マネジメントを支えているのが,
学問の世界から転進した理系のPh.D.達の存在である.
企業の命運や市場の安定性さえもが,しばしば数学モデルに依存するようになっている.
それを担っているのが「クオンツ」すなわち計量ファイナンスの実務家であり,
彼らがウォール街という舞台の鍵を握っているのである.
本書は,理論物理学の世界から金融実務の世界に転じ,
ゴールドマン・サックス証券の計量戦略グループを率いるマネージング・ディレクターを務めた,
クオンツの中のクオンツであるエマニュエル・ダーマンが描き出した,
もう一つのウォール街の物語である。
知性がマネーを対象に適用される時,何が起こったのか?
ウォール街を一変させた金融工学の歴史を理論物理学の世界から金融実務に転じ,
ゴールドマン・サックスの計量戦略グループを率いたマネージング・ディレクターが描く.
僕は東日本大震災以後,進路を博士進学,医学部学士編入,就職の3択で迷った.
そんな状況下で,この本を読んで「クオンツ」という職業を知り,非常に興味をもった.
お金の流れをモデル化して,数式化し,リスク管理をして,利益を出すといった,
あたかも錬金術のようなビジネス手法にワクワクしたのだ.
今まで自分自身の利益よりも公益になるような仕事(研究者など)に興味があったのだが,
この本を読んで,自分の力を自分自身のために使いたい(お金を稼ぎたい)と思うようになった.
そう考えたときに,就職以外の2つの選択肢は自分自身にとって魅力が無くなってしまった.
そこで,数学や物理の力が使える金融工学がやれそうな業界(会社)に絞って就活した.
これからどういうキャリアを歩むのか分からないが,精一杯やりたいと思う.
キャリアというのは予期せぬ出来事によって左右される.
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提案したキャリア論である,
計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)の考え方ですね.
そもそも人生やキャリアは自分の計画どおりには進まないものだもの.
てか,「物理学→地球惑星科学→金融」ってキャリアは面白いですね(苦笑)
どの金融業界の面接官にもひたすら「バリバリ理系からなんで金融!?」って聞かれました(笑)
一貫性が無いように見えるけど,いろんなことに興味があるだけなんです.
これからも常にいろいろアンテナをはって生きたいと思います!!
でわでわ
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