2011年12月28日水曜日

ハイエクvsケインズ

あまり政治については書かないのだが….

税と社会保障の一体改革で焦点となっている消費増税について,

民主党税制調査会(藤井裕久会長)は28日午前,党の全議員が対象の総会を開き,

13年10月に8%,15年4月に10%まで引き上げることを柱とする執行部案を提示した.

「福祉の充実」という耳障りの良い言葉を名目に,増税あるいは社会保険料の増額徴収によって,

国民個々人の可処分所得を減殺し,実質的に国家がコントロールする経済領域の拡張,

(=個人が自由に処分できる経済領域の縮小)を実現しようとしている.

これを,フロー(資金の流出入)の社会主義化 という.

ちなみに旧ソ連など共産主義国でかって行なわれた生産手段の国有化を,

「ストック(資産)の社会主義化」という.

民主党は,「大きな政府」が好ましいと本気で考えているのだろうか? 

課税強化や社会保険の増額負担という手段を通じて,

政府のコントロール下に置かれる国民経済の割合を徐々に増やしていってしまうのでは?

このような政府の経済的コントロールの強化は,必然的に政治的コントロールの強化につながる.

政府によって私たちの経済的自由が減殺されれば,その分の政治的自由も奪われることになる.

ハイエクが1960年に『自由の条件』で警告した「(福祉国家という)新しい隷従への道」だ.

僕はリベラルというよりは,リバタリアニズムだ.

国家の介入を最少にし,市場の自由に任せるのが一番良いと思っている.

そのためには,公務員改革&減税が必要だ.

無政府状態を望んでいるわけでなくて,最低限のセーフティネットも備えた,

最少福祉国家を目指すべきだと思う.

まぁ,ただハイエクが全て正しいとは思わない.

「通常経済」か「恐慌経済」か,経済局面を見極めて,

ハイエク型の経済政策を採用するか,ケインズ型の経済政策を採用するか,

決定するのが正しい在り方だと思う.

最後に,ケインズvsハイエクのラップ(?)動画(笑)



なかなか面白いですね(笑)

でわでわ

2011年12月26日月曜日

クリスマスってなんか好きなのです!

今年のクリスマスは3連休でしたね~.

クリスチャンでも無いのにクリスマスを意識するのはどうかと思いますが,

4年間ミッション系の大学にいたので,

クリスマスが近づくとなぜか心がウキウキしてしまいます(笑)

そんな感じで,リニューアルしたサンシャイン水族館行ってきました!


結構,キレイでしたね~!夜はめっちゃ空いてましたし!

水族館は心が安らぐので,大好きなんです!

また熱帯魚でも飼育しようかな~

でわでわ

2011年12月23日金曜日

「認められたい」の正体‐承認不安の時代

人に認められたいという「承認」欲求は,知的・文化的生活を営む人間にとって,本能的なものだ.

承認欲求というものに興味が湧き,「認められたい」の正体‐承認不安の時代を読んでみた.

承認欲求とは,自己価値への欲望であり,「生きる意味」を求めることである.

本書の中で著者は「承認」を大きく分けて以下の3つに分けている.

(1)親和的承認
無条件で受け入れてくれる存在からの承認.
恋人,家族など.

(2)集団的承認
自らが属する集団からの承認.
サークル,学校の仲間,会社など.

(3)一般的承認
属する集団を超えた世間一般的からの承認.
いわゆる社会の道徳や一般常識など.

近代では,価値観が相対化しており,多くの人間に認められること(3)は困難だ.

「一般的他者の視点」からの承認(3)が満たされなくなった現代人が,

偏った価値観を持つある特定の集団内での「空疎な承認ゲーム」(2)にかまけたり,

自己中心的な自己承認に陥っていくというのだ.

僕は,特にこの自己中心的な自己承認をする人に興味があるので,まとめてみる.

周りの承認をいっさい必要とせず,ひたすら自分の価値観に沿って行動する人がおり,

そういう人の思考回路が気になるからだ.

ヘーゲルは,このような精神を「ストア主義」「スケプチシズム」「不幸の意識」の3つに分けている.

(Ⅰ)ストア主義
自分を抑制して独自性を維持しようとするあり方.
他人の意見にかかわらず,自分は自分だと言い聞かせてる.
自分だけの世界に閉じこもり,他者の評価がどうであろうと,
自分の存在価値を自分自身で認めて納得している.

(Ⅱ)スケプチシズム
あれこれと他人の批判ばかりして,自分だけは分かっている,
自分だけは特別だと思い込んでいるあり方.
それは懐疑主義でシニカルな態度になりやすい.

(Ⅲ)不幸の意識」
理想的な観念にしがみつくことで自分の価値を高めようとするあり方.
宗教・政治的イデオロギーを信奉し,われこそは正義だと叫び続ける人などが典型.

これらの精神のあり方は,自分の頭の中だけで「自分は正しい」とか,

「自分だけは真実を知っている」と思い込み,自己価値を確保する方法にほかならない.

このような自己中心的な思考のままでは,周囲の人から見放され,

誰からも社会的な承認を得ることは出来ない.

それは,他者の評価や思惑を意に介さないで自由にふるまった結果であり,

仕方のないことである.

こうした人たちは往々にして世間一般に認められる一般的価値観を持ち合わせおらず,

周囲の承認も必要としないため,変わり者と呼ばれることが多い.

現代において,変な思想や新興宗教に陶酔する類いの人もこのケースに当てはまる.

普通の人間は,このような自己中心的な自己承認を抜け出し,

他者の承認を介して自らの行為や知識・技能・作品の価値を問い直すようになる.

これは,行為や知識・技能・作品の価値そのもに普遍性を求める欲望であり,

ヘーゲルはこの普遍的な価値を「事そのもの」と呼んでいる.

こういうプロセスは,多くの人間が承認するような普遍性のある価値を意識して行動するようになるという精神の成長を示しているのだ.

このようなヘーゲルの考え方は説得力がある.

このようなプロセスは,僕は大学院教育で経験出来たと思う.

自分の意見を発表する→コメントをもらう→それを自分なりに考察→再度発表

というのは,まさに自分なりの研究の価値を,より普遍的にするためのプロセスだと思う.

こういう経験を通じて,自己中心的な自己承認をある程度抜け出せたかなと思っている.

大人になってもひたすら自分の価値観に沿って行動する人がいるというのは,

精神的に大人になりきれてないのではないだろうか?

この辺の心理は,認められないコンプレックスとも関連してくると思うが,

長文になりすぎたので,やめておく(笑)

とにかく言いたかったことは,

自己中野郎はもっと広い視野の目も気にしようぜ!ってことで(笑)

でわでわ

2011年12月20日火曜日

おばちゃんブルース!

最近,気になってよく見ちゃう「おばちゃんブルース」を紹介します(笑)!


僕は,JAZZやFUSION ROCK以外にもスタンダードなブルースも弾くんですが,

このおばちゃん,イイ感じでブルースしていますよね!

三大Kingの中では,B.B. King 寄りなプレイが聴けます.

どうしても手数が多くなりがちな僕には,こういう大人なプレイは中々出来ないですね~.

僕が弾くとどっちかというとマイナーブルースになってしまいますし.

最後に大好きなPat Martino の A Blues For Mickey-O を紹介しておきます.


2:15~2:50辺りのプレイは必聴です!

こういう速いけどメロディアスなフレーズは大好きなのです.

久しぶりにブルースでも弾いてみますかね♪

でわでわ

2011年12月17日土曜日

コンプレックスと人間

河合隼雄さん著の「コンプレックスと人間」.

コンプレックスの塊のような人間と関わり,苦い思いをした経験から,

僕は人間のコンプレックスに非常に興味を持っている.

そこで,この本を手にとってみた.

河合隼雄さんは「心のノート」という道徳の副読本など,政治的な活動には批判があるが,

分析心理学(ユング心理学)を日本に紹介した学者として知られて以来,

日本におけるユング心理学の第一人者である.

では,コンプレックスとはなにか?

ユングの定義によれば,コンプレックスとは,

何らかの感情によって統合されている,心的内容の集まりである.

ある事柄と本来無関係な感情とが結合された状態であり,これを「心的複合体」とも訳す.

日本では今なお,「コンプレックス」と言えば,暗黙に「劣等コンプレックス」の事を指す傾向がある.

更に精神分析の用語から離れて,

「コンプレックス」を「劣等感」の同義語とするような誤用も生まれ,

今に至っている.

なお,劣等感とは劣等なものを合理的に認めるものであるため,

劣等コンプレックスを克服したものであるとも言える.

自我の主体性をおびやかすものがコンプレックスであり,

それをどう見つめていくかによって成長の仕方も変わってくる.

コンプレックスというものについてはその人間によるところが大きいので,

その解消には自分自身の力が必要になってくる.

劣等感コンプレックスの重要性を強調したのはアドラーである.

彼はフロイトと共同研究をしていたが,やがてフロイトの性欲説に対して,

人間にとって根元的な欲望は「権力欲」であると主張した.

アドラーによると,人間は誰でも劣等感をもっているものである.

その劣等感を補償しようとして,「権力への意志」が働くと考えた.

それが成功すると,どもりを克服して雄弁家となったデモステネスのようになり,

反対にうまくいかないと,見せかけの強がりを言ったり

あるいは失敗を恐れたり,あまり何もしなくなる

たとえば,ソフトボールが下手な人がいるとする.

この人が練習を重ねてソフトボールを上手になることで劣等感を克服するか,

あるいは自分はソフトボールを下手でできないと認めることで,

劣等感という こだわりから克服されれば,心の悩みはない.

ところが,「劣等感コンプレックス」にとらわれた人は

下手なくせに無理にピッチャーに なりたがったり

失敗したことにいつまでもぶつぶつ言ったりするものである.

学歴コンプレックスだったら,東大などの高学歴者に批判的だったり,

外見コンプレックスなら,アイドルやモデルになりたがるのかもしれない.

また,劣等感コンプレックスの裏返しが優越感コンプレックスだ.

他人のために尽くそうとする善行の陰に,劣等感コンプレックスがあるのではないか.

これは,著者の河合先生の説であるが,妙に納得してしまった.

カウンセラーになって,悩める人のために尽くしたいと思う人は,

「救われるべきは他人なのか?それとも自分なのか?」と自問せよ.

と,河合先生は言う.確かに.

僕は劣等感は,「劣等コンプレックス」に陥らなければ,成長の糧になると思う.

克服したいという動機づけになるからだ.

劣等コンプレックスというのは克服するのは難しいかもしれないが,

ぜひ克服して幸せになりたいですね~(僕はないですがw)

でわでわ

2011年12月12日月曜日

物理学者,ウォール街を往く.~クオンツへの転進~

物理学者,ウォール街を往く.~クオンツへの転進~は,

就活の時に読んで,金融業界(特に証券業界)に興味を持たせてくれた本!

ウォール街の投資銀行やヘッジファンドの収益の大きな部分が,

計量的投資手法やデリバティブ取引からもたらされている.

これらの変動の激しい金融商品をモデル化し,リスク・マネジメントを支えているのが,

学問の世界から転進した理系のPh.D.達の存在である.

企業の命運や市場の安定性さえもが,しばしば数学モデルに依存するようになっている.

それを担っているのが「クオンツ」すなわち計量ファイナンスの実務家であり,

彼らがウォール街という舞台の鍵を握っているのである.

本書は,理論物理学の世界から金融実務の世界に転じ,

ゴールドマン・サックス証券の計量戦略グループを率いるマネージング・ディレクターを務めた,

クオンツの中のクオンツであるエマニュエル・ダーマンが描き出した,

もう一つのウォール街の物語である。

知性がマネーを対象に適用される時,何が起こったのか?

ウォール街を一変させた金融工学の歴史を理論物理学の世界から金融実務に転じ,

ゴールドマン・サックスの計量戦略グループを率いたマネージング・ディレクターが描く.

僕は東日本大震災以後,進路を博士進学,医学部学士編入,就職の3択で迷った.

そんな状況下で,この本を読んで「クオンツ」という職業を知り,非常に興味をもった.

お金の流れをモデル化して,数式化し,リスク管理をして,利益を出すといった,

あたかも錬金術のようなビジネス手法にワクワクしたのだ.

今まで自分自身の利益よりも公益になるような仕事(研究者など)に興味があったのだが,

この本を読んで,自分の力を自分自身のために使いたい(お金を稼ぎたい)と思うようになった.

そう考えたときに,就職以外の2つの選択肢は自分自身にとって魅力が無くなってしまった.

そこで,数学や物理の力が使える金融工学がやれそうな業界(会社)に絞って就活した.

これからどういうキャリアを歩むのか分からないが,精一杯やりたいと思う.

キャリアというのは予期せぬ出来事によって左右される

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提案したキャリア論である,

計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)の考え方ですね.

そもそも人生やキャリアは自分の計画どおりには進まないものだもの

てか,「物理学→地球惑星科学→金融」ってキャリアは面白いですね(苦笑)

どの金融業界の面接官にもひたすら「バリバリ理系からなんで金融!?」って聞かれました(笑)

一貫性が無いように見えるけど,いろんなことに興味があるだけなんです.

これからも常にいろいろアンテナをはって生きたいと思います!!

でわでわ

2011年12月10日土曜日

インスタント沼の冒頭メモ!

日記とかじゃなくて,「インスタント沼」の冒頭のくだりのメモです.

テンポが良くて好きなので,メモっておきます.



≪冒頭の沈丁花ハナメ(麻生久美子さん)のくだり≫

毎朝起きると今日こそなんとかなるんじゃないかと思う.
ほんでもって,なんともならずに夜は寝る.

ここ,都会の朝は早いが,私,沈丁花ハナメの朝はやや遅い.
シオシオミロで始まる朝も比較的遅い.

朝が来ると鶏が鳴く現象が,いつのまにか鶏が鳴くと朝が来るになり,
ましてやバカがバカなまんまで社会に出て,社会の中でいきなり丸め込まれて13里.
栗よりうまい!13里.

私に叫ばせろ!私に叫ばせて!ワ~!

ゴミをまき散らせ~ゴミを片づけろ!
ゴミをまき散らせ~ゴミを片づけろ!

どっちだ?どっちにしろ会社だ.
「私会社辞めます」と言ったところで,どうなるものでもないし,
「会社に骨を埋めます」と言ったからってバカにされるだけだ.

今日も私はナマクラな人生.モノクロな私.色が泣いてるぜ.ほいっ!
止めてくれるな,おっかさん!背中のうさぎが泣いている.

なんちって~

いっそ人の道でも踏み外せればなあ~とか思っている私の生活は意外と単調で,
かと言って丹頂鶴に睨まれる必要もない.

走れ!走れ!

自主制作の映画の主人公はやたらと走るが,人生走ればいいって言う人は現実には少ない.

いいから走れ~!

男を奪い合うとか男を殴るとか,そんな喧噪の中で人を好きになったりするのは,
うんざりだ.これはうんこ座りだ.

だからってなんにもないのが幸せとかいうと,そうでもなくて,
やっぱりうれしいのは,スプーン1杯の幸せとスプーン10杯のミロ.

12ccの牛乳でかき混ぜれば出来るぞ!シオシオミロ.
スプーンでかき混ぜればシオシオミロ.
誰がなんと言おうとこれはシオシオミロ.

え~シオシオミロがなぜシオシオミロか?はさておき.

3歳のころから朝は必ずシオシオミロで,
ミロがない時はシオシオミロがない日を過ごしているのであるが,
だからってなんかおかしな事があるわけではない.

でもってオヨヨ.でもってオハヨー!

最後に,EDテーマのYUKI 「ミス・イエスタデイ 」



でわでわ

2011年12月7日水曜日

研修終わった!!

おととい・昨日と内定者研修でした.

日経新聞の読み方と主に外務員試験の講義でしたね.

オプション取引とかデリバティブ関連の講義だったので,結構疲れました.

オプション価格の話はもっと理系的な話なんですが,

ブラック・ショールズの方程式とかには触れませんでした.

外務員の試験は自動車免許の試験みたいなものなので,

ひたすら問題を解いて用語を暗記すれば楽勝だと思います.

今は,証券アナリストの試験も並行して勉強しているので,そっちもガンバらないと!

最終的には国際公認投資アナリスト(CIIA®)も取りたいので.

後は,TOEICも並行して勉強していますが,とりあえずは800点越えないとな….

初回が僕的には結構ぼろぼろだったので(苦笑)

研修の後は同期と楽しく飲みに行きました!

僕は院卒なので,学部卒のみんなとは4つくらい年齢が違くて,

ノリが若くて新鮮でしたね(笑)次会うのは4月の入社式ですね.

卒論とかあるひとはそっちもガンバりましょう!

でわでわ

2011年12月5日月曜日

インスタント沼!

最近,ハマった映画は,麻生久美子さん主演の「インスタント沼」!

単純に麻生久美子さんが好きなだけなんですけどね(苦笑)

<あらすじ>

非科学的なことは一切信じない,雑誌編集者の沈丁花ハナメ(麻生久美子)は,

担当する雑誌が廃刊になって会社を辞することになる.

非科学的なことを信じないと言いつつ,黒猫の置物の呪いを気にしていたり,

オシャレなものってムカつくと言いながら,ファッション雑誌の編集者をしていたり,

矛盾する生き方から,だんだんジリ貧人生に陥っていく.

そして,母親はなぜかカッパを探して池に落ち,昏睡状態になってしまう.

同じ池から発見された母が投函した古い一通の手紙から,

自分の出生の秘密を知ってしまったハナメは,

行方知れずだという実の父かもしれない男・沈丁花ノブロウの居場所を探し,

訪ねてゆくことにする.

ノブロウは怪しげな骨董店「電球商会」を営んでおり,

店にタムロするパンク青年・ガス(賀須)からは「電球」と呼ばれていた.

ノブロウのいい加減で身勝手な性格に呆れ果てたハナメだったが,

彼らと触れ合っていくうちに骨董に興味を持ちはじめ,自ら骨董屋を開業する.

なかなか商売がうまく行かずテンションの上がらないハナメに,

電球は「物事に行き詰まったら水道の蛇口をひねれ」という教えを伝授する.

なぜ蛇口をひねるかは,映画を観てのお楽しみと言うことで(笑)

とにかく,麻生久美子さんがとても輝いてる映画です!

彼女の元気さと天真爛漫なキャラに惚れました!

時効警察」が好きで,三木聡ファンの方なら必見です!

ちなみに僕は時効警察のDVD-VOX持っていますw

でわでわ